マラソン1年生再履修その 5 置いていかれた犬の顔

2023年4月22日土曜日

 この日の予報最高気温は21℃、
スタート会場でもしきりに
「暑くなります」「注意してください」と繰り返していました。

わたしは暑さにとても弱いので、予報を見たとき
目標「松」はとても無理だろうと思ったし、まず、自分の体調を守りながらゴールすることを最優先にしようと思いました。

対策その1・ウェア
真夏の昼間でもどうにか着られていた実績のある、
メッシュのタンクトップ(ヨガウェア)
その下にファイントラックのブラつきメッシュインナー。
タンクトップも透けているので、全体的にスケスケです。
女性ばかりの大会なので、どうにか許していただきたい・・・
下はタイツ・ゲイターなしランパン。
何を着ても暑いのですが、真夏も着ていた服だという実績は
心のお守りになりました。
ハット・キャップは欲しいのですが、
かぶるとどうしても頭は暑くなります。
曇り予報を信じて、かぶらずに。
てぬぐいを巻きました。
(オデコの日焼け防止←悪あがき)

対策その2・水かぶり
給水所ごとに首筋に水をかぶるつもり。

対策その3・給水コンプリート
今欲していなくとも必ず飲むこと

さて、スタートゲートをくぐったと同時に時計をスタートさせました。
スタートロス、まさかの32秒。
すぐ左端に寄って、1kmの応援隊に備えます。
わたわたしていて気を取られていたせいか、走り始めには必ずあった膝の痛みはありません。
広い道に出ると同時に、
応援隊とハイタッチ。
とにかくすべてに気後れして
緊張してガチガチです。
楽しむ余裕は今のところ1mmもありません。

まわりにはガサ抜かれているのですが
ペースは5'20"台で、速すぎる。
土地勘が全くないので、
折り返しのあるkm数と
高低差図でなんとなくアップダウンを確認しただけです。

5kmまでフラット
10kmまでゆるく下り基調
15kまでゆるく上り基調

苦労して抑えても抑えても5'30"を切ってしまって、けど心肺はビクともしていない。
悪くないね。
けれど平均ペースが5'25"は早すぎるので慎重に。

このまま行けば
5km=28'00"は切れてしまうだろうけれど
予定10km=56'00"、
先行しても2分まで。
スタートロス32秒を回収できれば十分。
レースの高揚もないかわりに、変な気負いもなく、ひろーーーい道路で自分の練習をしているみたいな気になってきて、緊張はいつの間にかなくなりました。

~5km 28'05"(27'33") カッコ内5km
529 534 523 531 52

~10km 55'35"(27'30")
531 525 527 530 532

10kmで目標ペース基準の、スタートロスは回収できました。
さてここからゆるく上り基調。
同じペースは、さっきまでより楽には保てない。
落としていい。
とにかく1kmでも長く楽に走る。
絶対に最後まで、遅くなっても走る・歩かない。

普通に走っていて5'30"を切っている感じだけれど
大事なのは今のラクさではない。
相変わらずダダ抜かれていることは気にするな。

10km過ぎてからだったと思うのですが
えむさんが声をかけてくれて
軽やかに走っていかれました。
みんな速いねえ。

1時間経過したところで忘れずに最初のジェルをとりました。
給水所のテーブルに置いてあるパターンは、
スポドリ→水 なので、
スポドリテーブル群の真ん中あたりで
スポドリ取って飲む→ゴミ箱捨てる
水テーブル群の真ん中あたりでコップを2つとり
ひとつは首筋にかける・ひとつは飲む(またはかける)

テーブル群は長いのですが
走りながらコップを取るのが久しぶりすぎてけっこー空振りしました。。。

曇りなのとビル陰がわりとあるのとで
思ったよりは暑くはありません。
何度か応援に来ていたウィメンズ、
コース外から見ていると、
色とりどりのウェア
キラキラ女性ランナーばかりで、
とても華やかでしたが
中で走っている分には、特に華やかということもなく(笑)
みんな、粛々とレースをやっている、という感じ。
2万人の大会・サブ4前後あたりはコミコミかな?
と思っていましたが
名古屋は道路が広いので、人と近いということは全くありません。
給水所で少し体が触れても
舌打ちされるようなことは一切なく
(男女混合大会だとたまにあって、地味にダメージを受ける)
お互い「ごめんなさい」と声を掛け合う感じで
とても和やかでした。

~15km 1:23'22"(27'47")
535 534 536 524 531 

さて、15km過ぎには、応援隊がいてくれるはず。
今のところ元気に通過できる気がする・・・

あ、いた!

知っている人が応援して下さるのって、ありがたいねえ。
元気いっぱい手を振りました。

・・・少なくとも、この時はそのつもりでした。

時系列が飛びますが、レース後、LINEグループのアルバムに
あげてくださったこの時の写真には。
なんともいえないビミョーな表情で通り過ぎるわたしが写っていました。





この顔には既視感があるぞ?・・・

・・・

  ・・・・

あ!アレだ!

動物病院やトリミングサロンで、奥に連れていかれるとき

「あ、ハイハイ行くんですね」
「え、自分だけ?飼い主は来ないの?」
「え、まさかドナドナ的展開・・・?」

という思考ステップ(多分)を経て
到達する、犬の、なんとも不安そうな落ち着かない表情!

多分ものすごくたとえがわかりにくいと思うのですが
犬と暮らしてらっしゃる方には伝わるかしら・・・

なんとも落ち着かない不安があふれる
情けない表情でした・・・

冷静ではありましたが、なんか、
ずっと「ここにいてスイマセン」的な気後れした気持ちが
あったことがものすごく伝わる、
まさしく「真」を「写」した1枚でした。

走れているときからそうでしたが、
適切なペースで走れているときは、
20km~25kmまでのイメージがすごくできるのですが
さて、今日はどうだろうか。
とにかく25kmまでは、5km=28'00"を守りたい。
できたら余裕を持って。
今はびっくりするくらいしんどくないけれど、ずっとこのままのはずがないからなあ。

~20km 1:51'20"(27'58")
531 532 535 534 527


ハーフを1:57'25"で通過して、今のところオンペース。
高架下?みたいなところを通ったり、ぐるぐる似たところを
通ったりしていますが、土地勘がないのが幸いして
あまりつらい感じはしない。
この時点で、25kmまではペースを維持できることを
確信しました。イメージが見える。
ただ、めっちゃ日が照ってきた・・・
そして、遠ーーーくにガス欠の気配。
前日、「補給食のえびせんべいはおいしい」という貴重情報を
入手していましたので、給水所でつかもうとしましたがまたしても空振り。
あわてて次のケースからわしづかみにしたら、それはチョコレートでした。
チョコ・・・かあ・・・
いや、しかしいただいたものはありがたく。
走りながら、2個くらい食べたら、たちまちガス欠の気配は消えました。
ビバ、糖分!!
残り4個のジェル、ブドウ糖パウダーもある。
絶対にガス欠はしないようにする。

~25km 2:19'13"(27'53")
531 548 524 538 531

よっしゃ!!!!!!!
次、30kmまで5km28'00"以内をたもてれば、
もしかしてもしかして、
グロスのサブフォー・・・・
見えてくる・・・???

(続きます)

QooQ