ドリカム登山

2022年7月8日金曜日

山歩き

 
自分サイズウルトラダイトレを計画した際、
犬鳴山温泉の旅館に泊まりたかったものの
お一人様が泊まれる前提にはなっていませんでした。
(泊まれるけど料金はほぼ2人分)




その時、一瞬、
「もしかして誰かこの日に宿泊だけつきあってくれるひとが
いたら実現できる・・・?」
とかめちゃめちゃ都合のいいことを考えたのですが、2人で泊まったってそこそこ値段もする旅館、そんな勝手なことをお願いできるはずもなく泣く泣くあきらめました。

・・・てなことを、世間話のひとつとしてお話したらば。

すばらしい実行能力の方々のおかげで
それから数か月後、
オトナ女子温泉@犬鳴山 が実施される運びとなりました。
わーーーい。
嬉しいぞう。

決定事項はその日の夕方、旅館に集合し、楽しく一晩過ごすことのみ。
あとの行動はフリーダムというオトナの旅程でした。

天気も悪くなさそうでしたので、
わたしは山から下りていくつもりでいたところ、同行して下さる方がいらっしゃるとのこと。
いくつか考えていたプランのうち、
いちばんマイルドと思われる「ゆるふわ」コースで実施しました。

水間鉄道で水間観音駅まで行き、
そこから登山口近くまでバス
和泉葛城山を目指します。
和泉葛城山から、犬鳴山温泉方面に下っていくのは、情緒があるので楽しんでもらえるのではないか・・・?



水間鉄道に乗り換える貝塚駅で集合することにして、さて当日。

計画どおり起きた。持ち物もチェックした。
駅まで余裕で歩いていき予定通りの電車に乗りました。
すべて、世は、ことも無し。

しかしその5分後。

わたしは予想もしなかったピンチに陥っていました。
お腹が、お腹が、いたーーーい。

かなり深刻な差し込みがきて、人間の尊厳を守るため泣く泣くいったん下車。
お手洗いに駆け込んで尊厳は守られましたが
次の電車は20分後。
なんということでしょう。
自分で決めた集合時間に間に合わないよ・・・

とにかく連絡!

動揺のあまり早口


鬼謝罪!



みなさん、優しいお言葉をかけて下さったのですが、初めて行く目的地、言い出しっぺが不在だと絶対に不安になるよね…
どうにかして間に合う方法はないか…
(サーチ)
   (サーーーチ)
     (、、、、)
ジョルダン!グーグルマップ!
アンタらぬるいからダメだ。
鬼サーチ、ターボ!!

 (サーーーーーチ)

南海本線のダイヤから逆算して
勝算がありそうなのは、
なんば発のこの電車。


これに乗るためには、
・近鉄奈良線、大阪難波まで特急

難波から南海電車なんば駅まで猛ダッシュ
コースです。
近鉄難波駅から南海なんば駅まで
コースタイム10分ですがわたしに許された時間は8分。できたら6分台を目指したい。

よし、やるぜ!

時間がギリギリすぎて券売機で買えなかった特急に飛び乗り、車掌さんに特急料金をお支払いしました。
案内された座席はサロンカー。
1車両独り占めです。



こ…こんなムダなゴージャス…
なんか…ご、ごめんよ…

気を取り直して
車内で入念なアップをし、オンユアマーク。
ドアが開くと同時に猛ダッシュし、難波駅から地下道をガチ走り!

そして8分後のLINE。



やった…!みんな、わたしやったよ!!
うおおおおおーーー
(そもそも自業自得)

最後のツメ、貝塚駅での水間鉄道への乗り換えも車中で予習してイメトレ。
完璧だ。
(いや、そもそも不要な過程)

無事、水間鉄道に乗車されていた、
車内の皆さまと合流できました。
心配かけてごめんなさい。



水間観音駅から予定のバスに乗って、
蕎原(そぶら)口で降りて。
さあ行くよー



普段のヤマイキは98%くらいは単独なので
ひととご一緒しているということがもう一大イベントです。
しかも全員女子で、気心知れている(とわたしは思っている)間柄。
内心のウキウキが外に漏れ出ないように気をつけながら
登山コース、AorB、どっちで行く?などと
聞いてみたりします。
(くーっ!すごいグループ登山ぽい!!)
すかさず
「短い方で」という答えが返ってくるところがたまりません。
単独でヤマイキしていることには
いいところもたくさんあるし
これからもそのスタイルで行くだろうとは思うのですが
女性複数人でヤマイキされている方たちって
世間話をしながら登られていることが多いんですよね・・・
職場とか近所のうわさ話とかさあ。
アレがうらやましいときがある。

和泉葛城山まで頂上まで4.5kmほどの道のり。




いつ振り返っても、ひとがいる!
しかも3人も!
しかもしかもみんな、女子!!!
(心で翻る大漁旗 ←イメージ)

最後に階段はありますが総じて歩きやすい道でした。



さて和泉葛城山から犬鳴山温泉まではしばらく舗装路。
前週の飛騨高山ウルトラの話とか
北海道旅行の話とか
アル中の定義の話とか(笑)
いろんな話を聞かせてもらえて
めちゃ楽しい・・・!!!
(心で鳴り響くほら貝 ← イメージ)
粉河ハイランドパークの売店で
玉ねぎを買えなかったことだけが心残りでしたが順調に進んで、犬鳴山に到着。
この道を通るのはこれで4回目ですが
いつもバスの時間に追われて、
振り返って写真を撮ることもできなかった。
(前しか見てないイノシシ状態)
今こそ振り返り写真を!






そこはかとない横溝正史感…

無事旅館に到着。



蕎原から約13kmの道のりでした。
お疲れ様でした。
夢がかなったヤマイキでした。



6人一部屋、だけど2間続きのひろーいキレイなお部屋で



楽しい楽しい一夜を過ごし
オトナ女子の修学旅行となりました。
企画して下さった方
ご一緒いただいた方
本当にありがとうございました!!

犬鳴山温泉の犬
旅館のさくらちゃん










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