関西ランナーズならよくご存じの
「鯖街道ウルトラ」。
わたしも2回、小浜から出町柳までサバを運んだのですが、
わたしも2回、小浜から出町柳までサバを運んだのですが、
2017年 リアル鯖を運んだ時 |
一度アレを逆方向(出町柳→小浜)にセルフで行ってみたいな・・・
とうっすら考えていました。
懸念事項としては、
とうっすら考えていました。
懸念事項としては、
●給水ができる箇所の少なさ
→ 鞍馬を出たら、東小浜まで自販機すらないんじゃない?
ご、ごじゅーごきろくらい・・・?
●積雪期は無理
→ じゃあ、給水量が少なくてすみそうな冬季なんならいんじゃない?
、とか無知なことを考えましたが、積雪ハンパないのね・・・
特に根来峠付近。(2mくらい)
じゃあ、雪が降る前、秋ごろかなあ。
でも、いったい、何時間かかるんだろう。
トレイル部を陽のあるうちに抜けるためには
どういうタイムスケジュールをたてればいいんだろう?
秋までにはまだ時間があるので、
具体的になにも調べていない状態でした。
そんなある日。
1通のDMが届きました。
SNSでつながっている、いわば「街道トモ」とでも申しましょうか、ちょうど熊野古道伊勢路を踏破した時期がかぶっていたことから、街道情報を交換している人からでした。
わたしより、ずっとアクティブに、あちこちの街道を踏破されています。
鯖街道を出町柳→小浜で行く企画に参加しませんか?
とのことでした。
ナント!
件の計画は、安満遺跡ぐるぐるの応援にいったときに、世間話にぽろっと言っただけ。
街道トモには話したことがありませんでした。
これはなにかのめぐりあわせか、と思ったのですが、計画を聞くと、
街道トモには話したことがありませんでした。
これはなにかのめぐりあわせか、と思ったのですが、計画を聞くと、
土曜日昼ごろ出町柳を出発→
オール歩きで、翌朝小浜着
のオーバーナイト。
オーバーナイトならなおさら、人とご一緒できるとありがたくはあるのですが、残念!!
日曜日は用事があります・・・
しかし行きたいな。
半鯖の距離なら土曜日中に帰れないかな。
実行可能かどうか、怒涛の勢いで調べた結果
以下の計画なら可能とわかりました。
以下の計画なら可能とわかりました。
葛川梅ノ木(半鯖のスタート地点)
付近のキャンプ場に車停める。
↓
9:48葛川梅ノ木からバスで出町柳まで。
↓
9:48葛川梅ノ木からバスで出町柳まで。
10:50出町柳着
↓
昼合流してスタート
↓
久多で離脱して、葛川梅ノ木まで単独で戻る
↓
車で帰宅
↓
昼合流してスタート
↓
久多で離脱して、葛川梅ノ木まで単独で戻る
↓
車で帰宅
これなら、最悪日付が変わっても、日曜朝には自宅にいられます。
幸いにもこの計画でも、参加してくださいと諒解いただきました。
さて、当日。
離脱してからすぐ車に戻れるように
久多のキャンプ場に車を停めて、葛川梅ノ木のバス停まで3km自走するつもりでした。
ところが、久多のキャンプ場では、17:00にゲートを閉めて翌朝まで開かないとのこと。
あきらめて葛川梅ノ木まで戻りました。
すると、バス停の近くにスペースがあり、地図上では「P」の文字が。
渓流釣りの方々が車を停められているようでした。
周囲をくまなく見渡して、駐車お断り的な文字がないことを確認、すみっこに車を停めました。
準備してバス停まで徒歩100mくらい。
そこにはこんな時刻表が。
シンプルがすぎる… |
時間になりましたがバスが来る気配が全くない・・・
こ、コワイよ・・・
ですが、無事バスはやってきました。
ヨカッタ・・・
こ、コワイよ・・・
ですが、無事バスはやってきました。
ヨカッタ・・・
大原や八瀬などを通って、出町柳に到着。
参加メンバーズ(男性3人・女性わたし含む2人)と合流し、
昼過ぎ、いよいよスタートです。
死ぬほど苦手な河川敷ですが、
今日は和やかに談笑しながら歩きます。
ラストコンビニ・市原のコンビニ
ラスト固形物補給場所・鞍馬門前の和菓子屋
で、それぞれプチ休憩をはさみつつ
花背峠へ。歩きでもわりとキツイ…そして長い…
杉峠への入口からトレイルに入ったのは、16:00を過ぎていました。
長距離強者の皆さまですが、長い舗装路歩きがこたえていたらしく、不整地に入ってイキイキされてきました。
こんなことをしてみたり。
山中の自分の写真なんて超貴重!
二ノ谷管理棟前で休憩したときには
すっかり暗くなっていました。
さてここからはナイトトレイル。
なんとなくわたしが先頭になっていたので
真っ暗闇のトレイルに果敢に突っ込んできます。
なんとなくわたしが先頭になっていたので
真っ暗闇のトレイルに果敢に突っ込んできます。
内心怖くてブルっているものの、
5人分のライトで前方がそこそこ明るいのをよりどころに、平静を装って精一杯ガシガシ進みました。
しばらく行くと、同行の紳士が先頭を交代して下さいました。ありがたや。
最初は平坦な道も、だんだん上りになっていきます。
ウエストにヘッデンを巻いていたため
明るさが上方には届きにくくなっていき
視覚から得る前方の情報はどんどん少なくなってきます。
前にも後ろにも人がいる状態。
そんなにキツイ上りではないはずの道。
ですが、前の人と距離があくのが怖くて
自分のペースを守れないせいでどんどんキツく感じてきます。
スマホでルートを確認する余裕もなくなっていました。
ふと、足元の感覚が柔らかくなりました。
ここは踏まれていない道なのではないか?
ルートを外しているのではないか?と思いました。
ですが躊躇して立ち止まると前の人と距離が空いて怖くなるし、後ろの人にも迷惑がかかります。
何も言わずに、滑る斜面を必死でそのまま進みました。
やがて少し平坦な固い道に出ました。
スマホを見るとオンルート。
やはりルート外を通って
ショートカットしていたことがわかりました。
誰もケガしていないしオンルートに戻れているし結果オーライなのですが、自分ひとりなら絶対にやらないこと。
グループで行動するのは、むつかしい面もあるのだな、と感じました。
その後はルートを外すことなく、八丁平に。
美しい場所なのに残念、真っ暗闇なので全く見えません。
視力のいい方が、そこら中に動物がいるとおっしゃっていたので
(目が光っていたらしい)
夜は動物たちの場所になるのですね。
そしてオグロ坂峠に差し掛かりました。
鯖ウルトラのときは上りになりますが、今日は下り。
ラクだろうと思っていたのですが甘く見ていました。
真っ暗闇で、あの九十九折の細い道を通ると、
場所によっては曲がり損ねそうになるのです・・・
2回ほど、曲がるべきポイントを見失い直進してヒヤッとし、みんなでポイントを探す、という場面がありました。
明るければ絶対にこんなこと起こらない道です。
闇の中では違う道になりますね・・・
おまけに倒木も多く、
慎重にならざるを得ないため、とにかくペースが上がらない・・・
一度、わたしが倒木を乗り越える際、足をついた場所が滑り、バランスを崩して転びながら斜面側に落ちそうになり、皆さんの肝を冷やしてしまったことをお詫び致します・・・
転んだ本人は意外に冷静なので、山側に身体をひねってザックが引っかかるように落ちているのですが、周りで見てる方はびっくりしますよね・・・
皆さんの悲鳴が、暗闇のオグロ坂峠に、響きわたりました。
下りなので、息はまったく上がらないのですが
初めて下るオグロ坂峠、その長いこと長いこと。
まだ終わらないのか、と何回思ったことか。
九十九折の終わりに、鯖ウルトラのためでしょう、こんなかわいいサバを見つけたときは嬉しかったです。
(やっと写真を撮る余裕が出た)
ゴロ石の林道を行き、やっと舗装路に出ました。
久多に着いた~~~
自分が走っているときは全く気がついていなかったのですが
県道沿いの集会所に、自販機がある箇所があるのですね・・・
小浜まで行かれる皆さんは、少しペースを巻きすぎたため
ここで大休憩を取られることになりました。
わたしはここで離脱しますので、皆さんとはお別れ。
トップを務めて下さった紳士は
ここから梅ノ木までの、
舗装路とはいえ暗闇の道を単独で行くわたしを案じて下さり、送って下さるとおっしゃって下さいました。
元々声をかけてくれた街道トモは、
熊野古道とか、あんなひとケの無い長い道を、
何回も一人で突っ込んでるこの女に
その類の情けはいらん(笑)、とわかっているので「あ、おつかれ~」の一言だったのですが(笑)、紳士はご存じないからなのでしょう、
まさか、そんなレディ扱いして下さる方がいらっしゃるとは・・・!
カンゲキ・・・!!
トップを務めて下さった紳士は
ここから梅ノ木までの、
舗装路とはいえ暗闇の道を単独で行くわたしを案じて下さり、送って下さるとおっしゃって下さいました。
元々声をかけてくれた街道トモは、
熊野古道とか、あんなひとケの無い長い道を、
何回も一人で突っ込んでるこの女に
その類の情けはいらん(笑)、とわかっているので「あ、おつかれ~」の一言だったのですが(笑)、紳士はご存じないからなのでしょう、
まさか、そんなレディ扱いして下さる方がいらっしゃるとは・・・!
カンゲキ・・・!!
しかしここからまだまだ先行きが長いのに
無駄足を踏ませるのも申し訳ないので
久多のキャンプ場まで500mほどお言葉に甘えることにして、紳士ともそこでお別れしました。
みんな~~がんばってね~~~
さて、ひとりになりました。
久多キャンプ場からは、街灯も全くなくなって
自分のライトしか光源がないのですが
ここは舗装路、一本道でルートも明瞭なので
全く怖さはありません。
いい人も悪い人も、とにかく人がいないし
霊感はみじんもないため、具体的に何かが見えなければ無いのと同じだし、
なにより、
「足を踏み出した先の路面に安全が担保されていない」
「進むルートに確信がない」
こと以上に恐ろしいことはないのです。
3kmほどそのまま走って、梅ノ木に到着。
自分の車もどうやら無事。
あー。よかったあ。
時間推移はこんな感じでした。
その後、小浜行きご一行様は、
適宜休憩をはさみながら、
適宜休憩をはさみながら、
おにゅう峠で夜明けを待って、
こんな素敵な雲海の写真を見せて下さり
画像お借りしました |
根来坂峠をおりた後、全鯖のランナーにエールを送りながら進み
見事、鯖街道起点にゴールされました。
お疲れ様でした!!
すばらしい!!!
、てな顛末で、
半鯖でしたが、逆サバを行けたことで
なんとなくソロ・全逆サバの時間計画がてきそうな気がしてきましたので
できたら今年、雪が降るまでには
実施したいと考えるショゾンです。
がんばろう。
街道トモをはじめとするご一緒いただいた皆様
大変お世話になりました。
ありがとうございました!
(ブログの存在はお話してないので
見てないと思うけど!)