大辺路旅 その1 スタートまで

2021年12月11日土曜日

トレラン ファストハイク 熊野古道大辺路 山歩き

 



熊野古道、
伊勢路(伊勢柏崎から)・小辺路・中辺路
と踏破しました。

大辺路があるのは知ってましたが、
「海沿いの舗装路」「距離長い」「情緒ない」
と思ってましたので、行くつもりはありませんでした。
ですが、一応調べてみると、
ところどころ、旧道を整備している箇所もある。
もちろん110kmを、イッキ行きするのは無理なので複数日に分ける必要があるのですが、
どう分割するか。
中間手前あたりに位置する、
周参見(すさみ)温泉は、
とてもよい温泉である、という情報を得て
そこで分割したらどうだろう、
と思いつきました。

青丸が周参見



そうすると、

起点の紀伊田辺→周参見 40km
周参見→那智 70km
となります。

わたしの行動基準は、「日没までにゴール」。
山間部オンリーの70kmでは無理ですが、
舗装路の70kmなら、
なんとかなるんじゃないか。

できるかな。やってみたいな。
、と、やる気スイッチが
ヘンな方向から入りました。

目星をつけていた周参見の宿の予約がなかなか取れず、ずっとウオッチしていたのですが、
10月23日の土曜日に、
ぽっかり空きが出ました。
速攻で予約。10月19日のことでした。
(家族には事後承諾・・・)

110km踏破できる自信など、全くないままですが、行くなら準備しなければ。
とりあえず、ヤマレコマップから、先人のルートをいくつかダウンロードしました。

泥縄式で立てた計画は、

1日目
車で、周参見駅前の駐車場まで行く

紀勢線で、周参見駅から紀伊田辺駅まで戻る

ランスタート

周参見ゴール、宿まで車移動
宿泊先で酒池肉林&温泉

2日目
チェックアウトして周参見駅前の
駐車場に車移動
周参見駅からランスタート

とにかく70kmひたすらがんばる

那智ゴール

紀勢線で、那智駅から周参見駅まで戻る

周参見駅から車で帰宅

これで行くならば、車に装備を全ておいておけるので背負って走る必要がありません。
装備のチョイスをしなくていいので、
大変楽ちんです。

1日目は、少し山間部があるので
トレランシューズ
2日目は、長いロードなのでランシュ

そんなことも車なら、難なくできます。

油断して鼻をほじりながら過ごして、
21日の14時ごろ。
在宅勤務をしていたわたしの脳裏に、
イカヅチのように、天啓が下りました。

おぐらよ、なにか忘れてはいないか・・・?
安居から、どうやって行くつもりなのか?

あ!!!!
安居(あご)の渡しの予約を忘れていた!!!
安居には渡し船があり、
3日前までに要予約です。



観光用ではあるのですが、これに乗れなければ
・川を自力で渡渉する
・迂回する
のどちらかをしないとなりません。
先人の情報によると、
川の水位は、渡し船が通れるくらいなのでそこそこある。
う回路、は結構迂回する。

赤・迂回路


どっちも避けたいので、慌てて、webから電話番号を調べて電話をかけました。
使われていない電話番号が掲載されていたりしたため、さらに焦りはつのり、なんとか、現在の電話番号らしきところに電話をかけてみたのですが、一向に出てはもらえません。

SNSで、川を渡った先人に向けて、情報提示を求めてみたのですが
反応はかえってこず・・・
迂回するしかない、としょんぼりしていた16:00すぎ、電話がかかってきました。

「安居の渡しの、船頭の〇〇です。」

わー。令和の世に、船頭さんから電話もらっちゃったよ。
2日前であるにも関わらず、空いているから、と14:00の乗船をご了承いただきました。
よかったー。
とはいえ、14:00までに渡し舟の乗り場に着いてないといけない縛りが、かかったということでもあります。大丈夫か…?

大丈夫じゃなくても、出発の日はやってきて、
10/23、早朝。
湯浅御坊道路の一部区間が、夜間通行止めということをすっかり忘れていたわたしは、国道で焦って車を運転していました




このままでは、周参見から紀伊田辺に戻る始発電車に間に合いません。
プランBを発動し、紀伊田辺駅付近に、車を停めることにしました。
すっかり勝手知ったる土地になった紀伊田辺。わからないものねー。



8:00、なんとか、スタートしました。

(続きます)









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