山をなめるなおばさん

2021年7月22日木曜日

ダイトレ よもやま話 山歩き

 
少し前、登山界隈に彗星のごとく現れたパワーワード、
「山を舐めるなおじさん」。

LINEスタンプまであるのね


軽装で登ったりしている登山者に、
「山を舐めるな!」と雷を落とすベテラン登山者を揶揄する言葉ですね。

そうはいっても、ちょっとした気のゆるみや装備の不足が死に直結してしまうスポーツではあるので、たいていの場合は親切心から注意されるということが多いのではなかろうか、とは思うのですが…

わたしは、99%くらい単独で山行きしているという点において、ヤマナメおじさんに注意される要素があるのですが、遭遇したことは一度もありません。

というか、そもそも人に会う割合が少い…

近隣のメジャールートの山々にトレーニングに出かけることも多いですが、それらが低山であることも要因のひとつでしょう。
(ヤマナメおじさんは低山にはいない気が)

すれ違いとか追い抜きでご挨拶したとき、話しかけて下さる方はたまにいらっしゃいます。
9割がた、推定60代後半以降の男性です。
たいてい、「お一人で?」と言われるのですが、一回だけ「一人は危ないよ」と言われたことがありますが、その通りなので
「そうですね!」
と明るく答えて会話は終了しました。
それ以外では、先の水場の様子を教えていただいたり、頑張ってねと励まして下さったり親切にしていただいて、怒られたことはないなあ。
若い女性だとまた違うのかな。

年数を重ねていってもなかなか初心者を抜け出せないレベルで、自分がヤマナメおばさんになるということは想像しにくいのですが
「もしかしてこういう気持ち?」と思ったことがありました。

コロナ禍のせいてしょう、昨年来から確実に山に見かける人の数は増えており、
休日・まあまあの天気・つつじの季節、
という要素もあいまって、その時の葛城山への登山道は、普段では考えられないほどの人の多さでした。
わたしは二上・葛城往復をしており、その復路。ダイトレの、もう少しで平石峠、あたりのこと。にぎやかな声が聞こえてきたな、と思ったら若者が5人くらい楽しそうに反対側からやってきました。
山装束ではなくて、街着の彼ら。

・女の子がひとり、あとは男の子。
 推定10代後半~20代前半
・全員丸腰で、ひとりの子が
 ビニール袋を提げている。
・とりあえずスニーカーをはいている。

て感じで、すれ違いに挨拶をすると
居酒屋チックなウエーイ系の挨拶を返してくれました。
楽しそうでいいのですが、ふと思いました。
時刻は14時半過ぎ、山頂までは7kmくらい階段地獄。
(わたしで2時間ちょっと切るくらい)



休憩なしでせっせと歩いて早くて17:00前くらい。
葛城山にはテントサイト、宿泊施設がありますが、丸腰で「ちょっとノリで来てみた」という感じだったので、宿泊予定ではないような。

そうすると一体下山はどうするんだろう…

葛城山にはふもとまでロープウェイがあります。
なのですが、最終は17:00。

…間に合うのかしら?

いや、いらんお世話もいいところだし外見で判断するのも失礼なんだけれども。
(実は猛者揃いの集団かもしれんやん?)
でももし、すれ違った時、
例えば、
「頂上まで、まだだいぶある?」
とか彼らに聞かれたら、
下山どうするの?時間は大丈夫?
て言ってしまいそうだわ。
これって
「山をなめるなおばさん」やんねぇ。

結局、彼らがどうしたのかはわかりませんが、
遭難が出たという話は聞かなかったので
無事下山したのではないでしょうか。

あとね。

ちょっと違うんだけど別の日、同じく葛城山。
いくつかあるルートのうち、「櫛羅の滝」コースで下山していたのですが、見るからにデート登山のカップルが結構上がってきていました。
多分普段、山登りする訳じゃなくて、普通のカッコでした。
いや全然いいんですよ?
でもおばちゃん、心配よ?
終盤の高段差の階段地獄で、彼女のそのウルトラスキニーデニムで、脚は上がるのか。
彼氏、お水を持ってないようだけど(手ブラ)山頂まで自販機ないよ?
無事に山頂まで行けても、下山も同じコースなら、彼女のパンストは足先ビリビリになると思うわよ?ロープウェイ乗せてあげてね?
せっかくの山登りデート、気まずくなりゃしないかと…(ワクワク)(←コラーー!)

何回か崩落して修復した結果、
櫛羅の滝コースは、もはや、前のような、
らくらくコースではなくなりました。




お借りしました

各種パンフとかHP類は更新した方がいいような気がする。
山登りカップルのシアワセのためにもッ…!
(↑偽善者)




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