あわや遭難@駅前通り
川湯温泉→雲取越で那智大社までの道のり、
朝ごはん食べた後は、
補給食として、
・ちょいパクラスク 1袋
・フィナンシェ 1ケ
・カシューナッツ入りぬれせんべい
・缶メロンソーダ
・黒砂糖 1cm角3かけ程度
の摂取で、山間部34kmちょいを行きました。
その後、時間的に何も食べられないまま
紀伊勝浦から帰りの電車に乗った、というのは
前記事の通りです。
その後、時間的に何も食べられないまま
紀伊勝浦から帰りの電車に乗った、というのは
前記事の通りです。
電車の中で、袋の底に残ったぬれせんべいをさらえ、黒砂糖の残りをちびちびかじりながら、
紀伊田辺駅まで2時間弱。
めっちゃお腹はすいているのですが
帰りの高速に乗るまでに店に入ればいいや、
と思っていたので、
まだ余裕くれている状態でした。
が。
すっかり暗くなった紀伊田辺駅に着いて、
ハッと気が付きました。
駐車場の場所を
マーキングし忘れていたことに。
わたしは、スタート地点付近まで車で移動することが多いのですが、駐車料金はできるだけ安く上げたいため、最大料金の安さとスタート地点までの距離で駐車場を選んでいます。
(たいてい辺鄙な場所が多いので
そこまで高額ではない)
(無料の場所を除くと、今までの最安は
JR松阪駅徒歩5分の、1日200円)
(最高は、京阪三条駅近くの、1日1200円)
そうすると、駅からは少し離れる(1kmくらい)場合が多く、土地勘がない場所なので、
駐車場の位置をスマホにマーキングして
戻るときはそれを開いて歩いて行くことにしています。
…それなのに。
バスの時間に間に合うかを気にするあまりに
マーキングするのを忘れていたよ。
この愚か者めが!!
仕方がないので記憶の糸をたぐりよせつつ
歩き始めましたが、暗いせいもあり
なかなか見つかりません。
山間部ではノーロストだったのに
こんなところで大ロスト。
空腹で倒れそうだし、思考力は落ちてくるし。
これは(命の危険があまりない)遭難なのではないのか。
もうこれはビバーク
(=紀伊田辺のホテルで一泊)か、
翌日、有休取得しておいてよかった、
などと捨て鉢になっていたとき、天啓がおりてきました。
翌日、有休取得しておいてよかった、
などと捨て鉢になっていたとき、天啓がおりてきました。
「おぐらよ、
Googleマップの履歴を見るのです。」
そうだった。
事前に目星をつけていた駐車場には、最大料金がなく、Googleマップで検索しながらさまよったんだった。
履歴残っているかしら…
Googleマップを開くと、いくつかそれらしき履歴が下の方に残っていました。
すきっ腹を抱えながら、
現在地に一番近いところから順番にアタックしていき、2番目の駐車場に、自分の車を見つけたときの嬉しさといったらば。
車に乗り込んだとたんに、飢餓感の大波が襲ってきました。
助手席には、スタート前に食べようと用意したけど食べなかったバナナが。
2日間、高温の車内に放置していたわけですが
全く躊躇なく、チンパンジーのような勢いで貪りました。
(皮はむいたよ)
炭水化物、ウッマーーーー
家まではここから2時間半くらい。
いったん落ち着いたので、高速上がって、
紀の川SAまで頑張って、コンビニでなにか買おう…と、思って、どこにもよらずに阪和道に上がりました。
コンビニではあれ買ってこれ買って、と
それだけを楽しみに、暗い高速を神経を使いながら走っていたら、先行きの区間に
「事故渋滞あり」の表示が出ました。
えーマジか。
幸い、う回路(京奈和道)の分岐の手前でしたので、そちらに入り、渋滞は避けられたのですが、紀の川SAも避けちゃいましたよね…
京奈和道→国道→西名阪と走り、結局、家に帰るまでどこにも寄れず、
気力メーターは帰宅とともにカラ。
もう全てを放棄して、かろうじて歯磨きをし、
倒れるように寝たのでした。
洗濯すらも放棄したのは初めてでした。
倒れるように寝たのでした。
洗濯すらも放棄したのは初めてでした。
翌朝食べた、ただの焼いた食パンは、五臓六腑に染み渡りました…
ナイショにしてほしいけど聞いてほしい
あのね。これはここだけのハナシにして下さいね。
滝尻王子は、バスだって通ってるし
国道沿いにあって、輸送に一切の負荷はないと思うんですよ。
確かにこの後は山道になっちゃうので
それより前には補給した方がいいんだけど。
そうなんだけど。
だからといって、この値段はなくない?
ダ○ドーの水だよね?
110円だよね?
えらい強気の商売しはりますねんなぁ、
滝尻王子のお土産物屋さん。
(店の前の自販機)
ただそれだけの話
紀伊田辺で、稲葉根王子→滝尻王子への道は、過去2回走った、紀州口熊野マラソンのコースと一部かぶっていました。
土地勘の全くないコース、いつもどこを走っているか、ぜんぜんわかっていなかったのですが、今回来て
「あ、ここは25kmくらいのところだ」
「ここの自販機でスポドリ買おうか悩んだな」
とか、すごくクリアに記憶がよみがえって
びっくりしました。
口熊野でいちばん記憶に残っているのが、
「35km直後のエイドには小学生がいる」
「そこにはコーラがある」
「そこを出ると左に曲がって橋を渡る」
そして、
「渡った直後はペースが少し上がり
しばらく維持できるが、やや落ちる箇所はいつも同じでそこで気力がおれる」。
今いるところがその「やや落ちる箇所」であることに、すぐ気が付きました。
そこを逆方向に走っています。
下っていました。
、ということは、口熊野の時は上ってたんだね。気が付かなかったよ…
橋を渡った直後は下っていたのですが
これも気がついていませんでした。
つまり、
「渡った直後は(下っているから)ペースが少し上がり、(フラットなので)しばらく維持できるが、(上っているから)やや落ちる箇所はいつも同じ」。
という当たり前のことでした。
わたしは、ずっと
「渡った直後はペースが少し上がりしばらく維持できるが、(自分がダメだから)やや落ちる箇所はいつも同じ」。
と思っていました。
もちろんわずかな上りでペースを維持できないのは誉められませんが、
なにも自分を責めるほどのことじゃない。
なにも自分を責めるほどのことじゃない。
わたしは必死だったんだなあ。
そのままコースを逆走するような形になり、
橋を渡ろうとした時に、35kmエイドはあの辺だったかな、と見てみました。
橋を渡ろうとした時に、35kmエイドはあの辺だったかな、と見てみました。
前には小学校がありました。
ああ、それでこどもがエイドのお手伝いしてくれてたんだね。
全く気がついていませんでした。
全く気がついていませんでした。
何も見てなかったんだなあ…
ホントになんにも、見えてなかった。
全然違うことをやっている最中に、苦しかった思い出の場所に行き当たって、違う視点からその場所を見た。
ただ、これだけの話です。
でも、なにか、神様から宿題をもらったような気もしています。
行ってよかった。
稲葉根王子から走ることにしてよかった。
(次回、装備編)