今回は、女性の体の話をさせていただきたいと思います。
かなり生々しい表現も出てまいります。
ご不快に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
パブリックな場所をお借りして申し訳ないのですが、このまま続けさせていただきたいと思います。
突然、突拍子もないことを
言い出すようですが、
もし、もしも。
金銭的に困窮して、明日食べるものを買うお金がない、ということになったとしたら。
それは、とても不安で困り果てることだろうと思います。
…「思います」。
わたしは、
「明日食べるものがない、買うお金がない」
という経験をしたことがありません。
なので、「食べるものがない」ということが
つらいだろう、惨めだろう、切迫するだろう、
という想像は働きますが、実感としてはふわふわしているのです。
以前に、とあるルポルタージュの本を
読んでいた時のこと。
借金を抱えてのっぴきならなくなって、という事情を抱えた女性の、
「(困窮して)
生理用品が買えないような状態で、
プライドなんて持てるわけないし、
ひとに優しくなんてできない。」
という言葉が、胸にズガン、と刺さりました。
「生理が来たのに生理用品を買えない。」
ティッシュとかトイレットペーパーを重ねてしのげるようなものではない。
不随意に陰部から流れ続ける血。
それなのに手当するために必要な
お金が、ない。
経血で汚れるということが、どんなに尊厳を傷つけることか。
女性なら皆様同様でしょうが、
その状況をリアルな実感として想像でき、
身震いしました。
もしその状況に自分が置かれたら。
実家で暮らしていた時、生理用品の調達は
高校を卒業するまで、
「家にあるものを使う」でした。
家にあるものではない、
新製品的なものを使いたい時は
お小遣いで買ったりしてしましたが
それは、ごく、たまのこと。
必要なときに生理用品があるのは
当たり前、と思っていました。
でもそれは
生活の面倒を十分に親に見てもらえたから、
だったんですよね。
それは決して当たり前のことではなかった。
家庭が金銭的に困窮している、
ネグレクトがある、
生理のない男親さんだけで配慮が及ばない、等
背景はいろいろでしょうが、
生理用品を十分に与えられない女の子がいる、
ということにこれまで思いが及びませんでした。
例えば、こんな話を聞きました。
その女の子は小学生。
お母さんと2人暮らしで近所には
おじいちゃんおばあちゃんが住んでいます。
お母さんには恋人がいて、
何日も帰らないことがあります。
そんな時はじいじ・ばあばの家で食事します。
やがて女の子には初潮が訪れました。
生理が来ると、たまに帰ってくるお母さんに、
生理用品をくれるよう頼みます。
お母さんは、何個かの生理用品を手渡しますが
それは十分な数ではありません。
女の子は、残りの数と、
お母さんが帰ってくると言った日までの
日数を数えて
「1日何個しか使えない…」
と思うのでした。
ばあばに言えば、買ってはくれるだろうけど
お母さんのことをきっと怒る。
そしたらお母さんはまた帰ってこなくなる。
だから言えない。
学校のともだちに、ちょうだい、って言ったら
保健室に行きなよ、って
言われるんじゃないかな。
学校の保健室では言えば
生理用品をくれるらしいけど
後で買って返さないといけないらしい。
男子が保健室にいる時もあるし。
だから言えない。
かわいそうに、という感情ではなくて、
そんなことがあってはいけない、
と思いました。
生理用品の残りを数えて節約して使わなければならないようなことを、
そんなことがあってはいけない、
と思いました。
生理用品の残りを数えて節約して使わなければならないようなことを、
子供にさせてはいけない、と。
いや、何歳だからいいというものでもないのですが、せめてせめて、義務教育の女子児童・女子生徒には、生理用品のことで心配しなくてもいいようにできないだろうか。
いや、何歳だからいいというものでもないのですが、せめてせめて、義務教育の女子児童・女子生徒には、生理用品のことで心配しなくてもいいようにできないだろうか。
困窮している子供や家庭に行政がなにもしていない訳ではないと思いますが、
教育や医療など、そちらが優先になって
細かいところはどうしても後回しになるでしょうし。
確かにそれで肉体的に死ぬわけではないですが、でも。
大手の衛生品メーカーなどから、
学校の保健室に無償サンプルなどが配布されている箇所もあるそうなのですが、
それを拡張させて、寄付なども加えて
学校や図書館や児童館などの女子トイレに
生理用品を置いておく、という提案をした方がいらっしゃいました。
おお、なるほど!
盗難とか、必要な子供に行き渡るのか、とか。
はたまた女子だけ優遇して、ずるい、とか。
(いや、男子にはいらないものですよね・・・?)
色々あるのかもしれませんが、
まずはやってみてはどうなのか、と思ったりします。
例えば、現物で寄付ができたりとか
金銭的に寄付ができたりとかするなら、
わずかしかできませんが、
継続的に、したいな、と思います。
はたまた、化粧品とかに寄付分が付加されている商品があればそれを買うとか。
この問題に対して、強く思うかどうかは、
人のツボによると思います。
(いいとか悪いとかではなくて)
ですので、他の人に啓蒙したいとか
協力してください、とかいうことでは
全くなくて。
けっこー長く生きているくせに、
そのことに今まで思い及ばなかった。
なんてことだ。
という気持ちが今すごく強いので、
場違いかとは思いますが
書いてみた次第です。
あと、このことに関して、大変驚いたことが。
ごく一部の男性の生理に対する理解のなさ。
ツラさをわかってほしいとかそういう次元の話ではなくて、
・性交渉の経験有りの女に生理がくる
・生理用ナプキンは性交渉の後出血するから 使用する。
・生理用タンポンは自慰行為のために使用する
・基礎体温は避妊のためだけにはかる。
・生理用タンポンは自慰行為のために使用する
・基礎体温は避妊のためだけにはかる。
ここで書いても仕方ないのですが、
もしそのようなことを思っている人に伝わるなら。
「今すぐ、保健体育の教科書を読んでくれ」
と、お伝えしたいと思います。
そのねじ曲がった恥ずかしいガセ知識を
今すぐ、デリートしやがれ。
腰くだけるほど驚いたっちゅーねん。
東日本大震災の直後でしたが、
ある部署の福島県のお客様企業宛に
支援物資を送ろうという話になりました。
その部署の女子が「生理用品を送ろうと思う」と言って、わたしたちは「それはいいね!」といって準備を始めていたのですが
その部署の上のひと(当時)が、
「そんなもの送るな」と言って、
没になったことがあります。
その時は、食料とか水優先なのかな、と思っていたのですが、
まさかまさかまさか・・・ね?
その時は、食料とか水優先なのかな、と思っていたのですが、
まさかまさかまさか・・・ね?
※いちおースポーツカテの末席にも登録させていただいてますのでご紹介…
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