リボンをかけて差し出して-おぐら蔵

クリスマス時期になると

女子が男性からもらうプレゼントの
イケてるイケてない論争があちこちで
起こりますねえ。もはや風物詩。

なんにせよ、
ひとがじぶんのためにお金と時間と気持ちを使ってくれた、ちゅーことは、
ホントにありがたいことですよね…
ココロの底から思います。

例え、ものは無くとも、
「あげようと思って」下さった、
その気持ちだけで、とても嬉しいし、
心が暖まる気がします。

一方、贈る方は、といえば。

ちょっと話が逸れますが、
今年も大河ドラマを楽しく見ています。
（麒麟がくる。）
染谷将太さん演じる信長が新鮮で、
「承認を欲しがる、子供のような」人物。
がゆえの、話の通じなさとか、
理解できない思考の流れとかが
別の意味で背筋凍る、恐ろしい人なのです。

この信長、父親にほめられたくて、
微妙な政治的な駆け引きが必要だというのに、
勝手に敵方を暗殺して、その首をゴージャスな首桶に入れて、父に進呈してみたり、
（本人、完全善意から）
（大激怒される）
権勢をふるうようになって、一部拝領した、
蘭奢待（正倉院に収められている香木）を、
恐れ多くも帝に、「半分あげるー♡」て
進呈してみたり、
（本人、完全善意から）
（静かに大激怒される）

信長…
アンタ、どこまでプレゼント下手だよ…

いや、しかし、わたしも
プレゼント下手だなあと思います。

ひと様にものを差し上げるのって
むつかしいですよね…
お歳暮等の儀礼的なものではない、
プレゼント類は、特に。

覚えてる限り、初めてのプレゼントは、
母に、だったと思います。
肩たたき券的なものじゃなくて、
お金を出して買ったものね。
わたしの母は、よくも悪くもハッキリしてるので、子供が少ないお小遣いで買ったからといっても、嬉しくないものはハッキリ態度に現れました。「そこ置いといて」とか言われる（笑）。

多分、喜んでくれたプレゼントもあったんでしょうが、そちらの方はわたしが忘れている。勝手なものです。

今は、希望の品物ができた時に、一緒に買いに行って、平和が保たれています。

ものをいただくときには
「あげようと思った気持ち」と
「ものを選ぶ時間」とを
一緒にもらっている。

ものを贈るときには、
「その人を思い浮かべ」
「選ぶワクワク」
をもらっている。
だから、贈ったときに完結している。

手前勝手な考え方ですが、
そんなふうに思ったりします。

少し前、義母から肌着をもらいました。
「新しいけど着ないから」といって、
渡された上等そうな肌着。
…どこかで見たような…？

…

こ、これは数年前にわたしが
お義母さんに贈ったシルク×麻のシャツ…

こ、これはつきかえされてる？
なんか、怒ってはる？
わたしが差し上げたシャツですねーとか
やんわり言うた方がいい？
いや、言うて気まずくなったら

収束どうする…？

どうするどうする…？

3秒くらい、高速でぐるぐるめぐりましたが、

いや。いやいやいや。
「贈ったときに完結してる」というなら。

もうこれは相手の持ち物。

どうしようと、それは相手に委ねるしかない。

「贈ったときに完結してる」精神が
試されている時ではないか。

…っ。
「ありがとーございまあす♡」と
笑顔で受け取りました。

義母は意地悪する人では全くないし、
多分忘れてるだけの可能性が高い。
誰にも何も言わずに、もらっておけば、
万事解決。

でもお義母さん、気にいらなかったのねえ…

…いや。
わたしは新しい肌着をもらって
ラッキー。
さすが高いシャツ。

（高かった）

（↑おい、完結しとらんよ？）
あー着心地いいわあ。

…と、言い聞かせてるところが小さい。
（お恥ずかしい）

プレゼント上手への道は
まだまだ遠いようです…
死ぬまで修行だわね…

一方、蛇足ながら

男性からもらって困ったプレゼント。

これはもう忘れてるだけなのかもしれないのですが、サンプル数の少なさもあいまって

ほとんど困ったことってなかった気がします。

ただ、一度、ホワイトデーに、

商品券1万円分をもらったときは、

少々、女性として寂しかったかな…

あと、サイズのキツいスカート。

9号っても、色々おますんやわ、コレが。

やせらんなくて、キッツいガードルで

必死で締めて、着ていったなあ。

今なら酸欠で倒れますね、確実に。

てか、なんだってスカートだったのか。

思い出せなくて気になる…

ともあれ、
皆さまに、メリークリスマス。

ご健康とグッドラックが、
いつもともにありますように。

いらねぇ付け足し。

リボンをかけて差し出して

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