多幸感丼-おぐら蔵

奈良「まきの」天丼

皆さま、お健やかにお過ごしでしょうか。

わたしは少々、不調です。

…でした。

間遠くなりひと安心していた、脳バグの大波に、また、急に見舞われたりしたせいか。
身近なところに、とうとう感染した方が出て、ピリピリした空気の中にいたせいか。
はたまた急に下がった気圧のせいか。

通常運転モードに心身をギア上げするのに、
だいぶリキがいるな、という感じ。

先日、27kmランをやりました。
27kmで520m累積標高くらいだから、
そんなにキツくないコースです。
（ただし平地7kmはペース上げ）
（っても、キロ5'00"くらい）
自分関門に間に合うように走るために
最後5kmは必死！て感じでした。

ヨレヨレで家に帰り、着替えるために
くつ下を脱ごうと座りこんだところまでは
覚えてます。

…ハッ！と寒さで目が覚めて、愕然。
汗まみれのランウェアのまま、
部屋の床で寝ていた、という…
道端の酔っぱらいのような有様に
かなりショックを受けました。

たかが27kmごときで。

どんどん落ち込んだまま、夕飯の用意。
むしょうに、白米をたくさん食べたい！！

という欲求が湧いてきました。
ロングの予定がない期間は、炭水化物を控え目にしたいので、ここひと月ほど、
半分くらいの摂取量にしてたのですが。

（タンパク質は多目に）
（痩せないよ！不思議だね！）

欲求のオモムくまま、テキトーな食材を
甘辛味にして、ほかほかご飯の上にのせました。要するに丼ですね。
テキトー料理でも、できたてのホカホカは
おいしそう…
立て続けに口に運びました。

すると。

天使のラッパが鳴り響き、
たちまち身のうちに、多幸感が溢れました。

うわー。
炊きたてご飯って、すごい。
甘辛味、ブラボー。

刹那であることはわかっているのですが、
幸せになりました、その時は。

んー、心身ニュートラルでいるためには、
わたしには、適度な炭水化物は必要なのかな？
困ったなー。
（あんまり困ってない）

それにしても丼って、スゴくないですか？
おかずが一品しかない場合、
お皿にのせただけだと、そこはかとなく侘しさが漂いますが、ご飯に乗せれば、アラ不思議。
堂々と「〇〇丼」を名乗れる。

何も肉や魚がなくても、大丈夫。

…ホラね？ウィキにも載ってる。
目玉焼きでも、立派な丼に。

うちには目玉焼きが好きじゃない、て人が住んでるため、残念ながら目玉焼き丼は、
食卓にはのりませんが、
豆腐なら、活躍しています。

・豆腐丼夏バージョン
　豆腐に、
　オクラゆでて輪切り
　明太子
　しそ
　のり　のせて、卵かけご飯醤油かける

・豆腐丼冬バージョン
　豆腐両面焼く
　かつおぶし
　あれば、しそ
　お好みでのり
　熱したごま油　かけて醤油かける。
　ご飯も豆腐もアツアツで！

あと、うす揚げ（油揚げ）も。
　だし＋みりん＋しょうゆに
　きった揚げを入れて煮る
　とき卵入れて半熟に。

うちには、ネギを食べられない人が住んでるのでいれませんが、青ネギ入れると、

色目もキレイ。
コレは京都では、「衣笠丼」という、雅な名前がついてますね。

画像借り物

とりあえず、好きな物をご飯にのせれば
丼を名乗れるのです！
なんでこんなに強気かと申しますと。

職場で頼んでるお弁当業者さん。

ある時から、「丼も頼めます」と通達があり、
その初日、ときめきながら注文。
うふふ。なに丼かしら？
カツ丼？親子丼？
（少ない楽しみで生きてます）

果たしてやってきたのは。
ご飯の上に、

焼き肉・キャベツ千切り・がんもの煮物・たくあん・うす切りカマボコ

が、乗っているものでした。

わー。具沢山で豪華ー。

…って、アンタこれ、お弁当の
おかずを全部、ご飯に乗せただけやんか！

なにかの間違いか、とも思いましたが、
その次も、「ハンバーグ丼」というものの中身は、

ハンバーグ・千切りキャベツにマヨネーズ・マカロニサラダ・目玉焼き・安いデミソース

でした。
わたしは、自分で料するときは、
自分的に味の系統がちがうものを
混ぜ合わせて食するのが、イヤなので、
（別に盛るならいい）
（謎ルール）
自分ではやりませんが、
ひとが作って下さるものは、ハナシが別。
なんかもう、このカオスぶりが、どこまでいくのか、だんだん楽しみにすらなってきたし、
業者がコレを「丼」と呼ぶのなら、
いいのではないか？と思えてきました。

だからね、皆様。

ご飯に乗せれば、バナナでも、ハッピーターンでも、それは立派な丼です。
堂々と名乗りましょう。

…わたしは食べませんが。

多幸感丼

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