冬の始まり、君の温もりを頬に。

2020年12月3日木曜日

よしなしごと 食べること

 


冬の始まりには、3回に1回は出会える。
が、寒さが厳しくなるにつれて
出会える確率は下がっていき、
暦の上だけは春、の頃には、もう、わたしの前から姿を消してしまう。

いつだって。
わたしはあなたに、
いつだって会いたいのに。

缶しるこ。

街中ではあまり見かけないのですが
高齢の方が多い?地域とか駅の自販機では、
見つけることができます。
わたしのアタマの中には、
行動範囲中の、自動販売機の
「缶しるこマップ」があり、

・走る、登るなどした後の肉体疲労
・仕事で脳をフル回転させた後の脳疲労
・気疲れして心身がボロ雑巾

などのとき。

なじみの酒場ののれんをくぐるように、
缶しるこのある自販機までヨロヨロと身体を運び、迷わずボタンを押すのです。
五臓六腑にしみわたる、
温かいチープな味のおしるこドリンク。
はー。
シアワセがアズキ風味をしている…

缶しるこマップには、
コマメなアップデートが必要です。
それは、
「いつの間にか、缶しるこが
 その自販機から姿を消すから」。

自販機商売をしたことないので想像なのですが
季節はじめ、冷→温の切り替え時は、
「まあ、いれとこか」てな感じで
缶しるこを入れるんだけど、
商品補充のときに、チェックしたら
激しく売れ残っている、缶しるこ。
「『クリーミーミルクティー』と
入れ替えませんか?」とかなんとか
ベンダーから言われるのかなんなのか、
そのうちに、
ラインナップから外されていく、缶しるこ。

うん、わかるよ。
みんな、「缶しるこ、寒い時いいよね」って
言うけど、実際買うときは、選ばないものね。

食の好みは千差万別ですし、
喉の渇きが癒やされる訳でも
身体にいい訳でも全くないので、
このまま「缶しるこを飲まない人生」を
送られる皆様には、なんの問題も
ありはしないのですが、
飲む人が少しでも増えれば
缶しるこが消える自販機が減るだろうか…

人は、未知のものには、親しみを覚えない。
「どんな味なのか分からない」「から」、
食したくない、という人もいるというから、
(真逆のタイプのわたし)
ここはひとつ、わたしの培ったノウハウ
(てなんやねん)
を惜しみなくご披露してみたいと
思います。

なお、自販機の種類は地域性に左右されると思います。当地は奈良県であることをご承知おきくださいませ。

Asahi おしるこ●



アサヒの自販機は最近少なくないですか?
うち周辺だけ?
さらに、おしるこがある台数も少ないので
中々見つけられないかもしれないのですが。
スタンダードな缶しるこです。
甘すぎず、良くも悪くもクセがない。
小豆にいちばん塩が利いているかも。
小豆は底にたまるので、全部食べようと
缶を傾けすぎると事故るので注意。
(被害者)

伊藤園 大納言しるこ
キャップ付きと、キャップなしのタイプがあります。
キャップつき、素晴らしいです。



飲み口が広いので小豆はストレスなく出てくるし、途中で飲みやめても置いとける。
(ただし、少しコスパ悪し)
だけども、わたしの缶しるこマップ2020には、
このタイプはありません。
キャップなしタイプも、くびれをつけて
小豆が出てきやすい構造になっています。



いちばん小豆が柔らかいと思うのですが、
なんと、缶に小豆を入れた後、茹でているとか。ステキ。

●DyDo 金のおしるこ●



小豆だけじゃなく、金時豆が入ってるとか。
いちばん小豆が固く少ないと感じます。
噛みごたえがある、という解釈もあるかもなのでお好み次第かな。
甘すぎるという人もいますが、
缶しるこの甘さは、別腹@じぶん。
ので、わたしは気になりません。

●チェリオ しるこ●



小豆はナシ!汁粉のみ。
しょぼい小豆を入れるなら、ナシでいけ
というその潔さや、ヨシ…!
なのですが、…あの…薄くないですか…?
これももしやお好みかもしれません。


結論的には、わたしは伊藤園を
最推ししたいと思います。

ただし!!
どこのメーカーのものも、
1本170kcal 前後ありますので、
お覚悟召されよ。

わたしにとっては、
寒さと疲労でヘトヘトになっている自分を
道ばたで労ってくれる、
「慰めの食べ物」枠。
この時代、ネットで箱買いできることは分かっていますが、そうではなく、自販機で温かい状態で買える、というのが必要なのです…
(家で食べるなら、ぜんざい作るよ…)

どうか、この冬も、なくならず
そこにあって欲しいと、
願ってやみません。
















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