小辺路旅 その2

2020年11月7日土曜日

トレラン 熊野古道小辺路 山歩き

 17km大股~34km三浦口

激上りの集落を経て、伯母子岳登山口です。



道幅の広い登山道を上がります。
とりつきがちょいキツイのはどこも同じね。
1.8kmで、避難小屋その1(萱小屋跡)。



ちょいと失礼。
のぞいてみると、広くてキレイ。
真ん中は薪ストーブ。



外に自由に使える、薪も積んであります。
なんと親切なんでしょう。



4km・桧峠を過ぎると勾配はラクになります。
ポテ走りをまじえていますが、
時折、このような道も。



木々はすっかり色づいて秋の山道。
お天気も悪くない。



伯母子岳の山頂は360度パノラマと聞いていますので、すんばらしい眺望が楽しめるのではなかろうか。
期待が高まります。

5.7km・伯母子峠と、龍神スカイライン護摩壇タワーに続く奥千丈林道への分岐。



わたしは伯母子峠へ。
2分岐と思ったのですが、実は3分岐で、真ん中の道は、山頂にストレートだったみたい。
後で気がつきました。
まあ、時間に余裕はあるのでいいでしょう。

このあたりから、どんどん曇りだして、
風もめっちゃ強くなってきました。
標高900mを超える高野山スタートだったので
ウェアリングは、

・ミレー半袖アミアミアンダー
(の上からランブラ) 
・アンダーアーマーヒートギア長袖
・パタゴニア半袖T
・c3アームカバー
・首手ぬぐい
・モンベルEXウィンドJK
・モンベル指切グローブ
(の上に長袖アンダーのサムホール重ね)
・アタマにバフ
・c3タイツ
・ランパン
・ソックス

最低標高が600mくらいなせいか、
上りでも全く暑くならず、
標高1000mを超えている今、はっきりと寒い…
バフを首に追加装着、指切グローブをもう1枚装着。
これでだいぶ違います。
(手はギプス状態で動かしにくい(笑))

6.8km・伯母子峠到着。
避難小屋がありますが後でのぞくことにして
山頂まで、急登を上ります。
山頂は確かに360度パノラマ!!
…なんですが、曇っているよ(涙)



わたし、山頂でスカッと晴れること、本当に少ない…

風は風速5mを超えていたと思います。
なのですが、あまり体温が奪われていかない気が?
これは、もしや、
モンベルEXウィンドJKがよい仕事をしているのか。

翌日の撮影ですが
ウェアは同じ


そうか。
EXウィンドJK、お前だったのか。
(ごんぎつね風)
こんなペラッペラ、たいしてあったかくもないし、軽いだけが取り柄なんじゃね?とか思っていて、ごめんね。
「ウィンド」の「シェル」なんだもんね。
見事に、風による体温低下から守ってくれました。
超軽量、丸めればエコバックより小さい!!
ホンマにすばらしい。

モンベルを讃えつつ、伯母子峠に戻りました。

ここも立派な避難小屋ね。



朝ごはんを食べてから6時間以上、水しか飲んでません。
多分、このままあと2時間くらいは動けると思うけど、せっかく避難小屋があるので、中をお借りして、補給タイムにします。
お茶漬け海苔+しゃぶしゃぶ餅。
このためにお湯と食器を持ってきたよ!
サーモス(350ml)から
ウキウキお湯を注ぎました。

あら…?
お湯が…ぬるい…(涙)
軽量化のためサーモスをカバーに入れなかったのが敗因だろうか。
餅が…餅が…戻らない…

いやいや。
見るからに不吉やけど、(画像自粛)
食べると意外に…?

……。

食べました。
予想を上回るマズさでしたよね…
お湯がぬるくて餅が固いまま。
薄いので噛めはするのですが、
なんというか、化学の食感。
お茶漬け味の、ロウって感じ(どんな感じ)
超マズいよね!(2回目)

まあただマズいってだけで、死ぬ訳じゃないし
ボリボリかじって完食しました。(勇者)

なんやかんや、40分くらい避難小屋で休憩し
三浦口に向かって下山開始です。
雲が厚くなってきて、気温が上がらないので
さらに、もう1枚ウィンドブレーカーを着ました。

10km近くの長丁場、走れる下りだといいなあ、と、思いながら、とっかかりの急坂を下りはじめました。

とっかかりを過ぎても、山腹歩きは続きます。
片側が切れ落ちている幅30cmくらいの道が続き、恐る恐る切れ落ちている下をチラ見すると、断崖絶壁、とまではいかないものの、
万一落ちたら、自分では上がれない感じ。
走るどころか、歩くのも緊張しました。
すれ違える幅がないので、上がってくる人が
いないことを祈りながら注意して下りました。

画像借り物

伯母子峠から3.2km・上西家跡近くまで下りて来ると、道幅は広くなって安心。
ポテ走りも交えることができました。



しかし、下り長いね。
まだ14時台なのに、樹林帯で薄暗いし
腹ペコだったら、ココロへし折れるやつだ。
マズいものでも食べておいてよかった。

さらに下ること、6.5km、
三浦口側の伯母子岳登山口に到着。



ふう〜。



大股バス停からは約16kmの登山でした。
ここは奈良県十津川村になります。



電波がなかなか入りにくい地域なのですが
宿の女将さんから、登山口付近なら
Docomoならつながるから、そこから電話してください、と言われていたので電話しました。
(下山報告とお迎え依頼)
三浦口のバス停まで、歩いていきました。

見渡す限り、人の気配がしない。
空き家が多いのね…




三浦口のバス停まで、
宿のご主人が車で迎えに来て下さいました。
本日はここまで、時計はここでいったんストップ。
高野山からは、34.94km、
累積標高2050m、
休憩40分含み、7:42'48"

三浦口のお宿

車で1kmくらいの場所に、本日のお宿。
離れの家屋の1室が客室になっています。

↑画像借り物





ふかふかのおふとん・・・♡
ダイブしたい気持ちを抑えて、お風呂と洗濯。
(乾燥機つき洗濯機)
お風呂はキレイにリフォームした、
普通の家庭風呂。
隣の台所から、てんぷらを揚げる音がします。
なんだか、田舎の親戚のおうちに泊めてもらっている気分でした。

ご飯ですよ、と呼びにきていただき、お夕飯。



田舎料理で、とご謙遜されていましたが、
女将さん、お料理上手!
「ものすごく料理上手な人の家庭料理」でした。
当然、完食。

なぜかお部屋にあった、季刊「皇室」(笑)を読みつつ22:00ごろ就寝。

翌朝4:30起床。

今日、本宮まで行きたいとお話したら
5:00過ぎに朝食の準備をして下さいました。
おうちで飼ってる烏骨鶏の卵つき、
これもおうちで飼ってるミツバチのハチミツ
をかけたヨーグルトつき、
の立派な朝食を、おいしく完食。
(写真撮り忘れ、痛恨。)

明るくなるのを待って、ご主人に、
今日のスタートポイントまで送っていただく道すがら、
「つり橋大丈夫?」と聞かれました。
そう、十津川村といえば、つり橋。
今日のスタートもつり橋からです。
わたしは高いところが怖く
有名な十津川の「谷瀬のつり橋」が渡れなかったことがあります。

画像借り物
谷瀬の吊り橋


大丈夫じゃないかも…。
スタートのつり橋は、比較的揺れないけれど、
20km先に、もっと恐ろし気なつり橋があり、
そこを渡らなければ、果無峠には行けないとのこと。

ひー。知らんかった。
大丈夫なのか、わたし。
(大丈夫じゃない。)

揺れない、という言葉を信じて
おっかなびっくり、つり橋を渡り、
下で見守って下さっていたご主人に、
「だいじょーぶでしたー」と手をふりました。
でも、揺れました(笑)。



それはともかく、
大変、お世話になりました!
ありがとうございました!

6:30、三浦峠に向けて上り始めました。



つり橋を迂回する体力はあるだろうか。
(渡れない前提)
本宮の参拝時間17:00までに、
到達できるだろうか。

先行きに不安はあるけれど、
とってもいい天気になりそうよ?



さあ、楽しもう。
とにかく、ケガなく安全第一で。

(続きます。)


QooQ