遊びをせんとや生まれけむ

2020年10月2日金曜日

トレラン よもやま話 熊野古道伊勢路 山歩き

 一夜明けた新宮は、抜けるような青空でした。
あらためて、熊野速玉大社に参拝しました。



無事にゴールできました。
ありがとうございました。
わたしの知ってるひとたちが
健康でありますように。
グッドラックがいつも共にありますように。
願わくば、わたしにも。




めったにこの手のものは買いませんが
意匠としてめっちゃカッコいい!と思った
熊野牛王符を、買って帰りました。
病気のときは、八咫烏を切り取って
水に浮かべて飲むといい、とか。




裏手の方にまだ青い蜜柑を売りに来られていて
試食に、と割っていただきました。
爽やかな柑橘の匂い。
昔、運動会のお弁当の時に
いつもこの青い蜜柑を
食べていた記憶があって。
わたしにとっては、秋の始まりの匂いです。
(味もおいしかった!)
(買っちゃいました)
(写真とり忘れ・・・)


新宮に来たならば、これを買わずに帰れない。
香梅堂の鈴焼。




朝8:00時点で行列ですが、並ぶ価値はある!
なんでこんなにウマいのか・・・




9:00過ぎの特急(南紀・名古屋行き)
に乗るべく新宮駅へ。
またね、新宮。




長い距離は覚悟の上でのぞんだ、
熊野古道伊勢路。
計画段階では、楽しいと思っていましたが、
実行とはまた違うから。


長い距離を自力移動するのは、
自分にとっては、毎回、チャレンジ。
せっかくの「ぼうけんのおでかけ」
なのに、
ダイトレ全縦走のときみたいに、
1mmも楽しいと思えなかったらどうしよう。
思えない自分に、また、嫌気がさして、
今度はもう、やめてしまうかもしれない。
そしたら走ってる意味もなくなるから、
全部イヤになっちゃうんじゃないか。
そんな不安を抱えて始めた旅でした。


ですが。


終わるのが寂しかったし、帰りの電車の中で
2回目やるなら(!)、の計画をたててみたりしてました。


楽しかった。
楽しいと思えてよかった。


伊勢本街道もそうでしたが、
大勢の人が、旅(や商用)に使ってきた路、
というのは
年数を経て、様変わりしていたとしても、なんとなく、往時の旅人の気持ちを想像できたりするもので。(想像ね、想像)
実際に脚で通った人だけがわかる空気感、
とてもいいましょうか。
こんなふうに海が見えたら気持ちが慰められるよね、とか、
茶屋跡を見て、
ここに茶屋があったら、高かったとしても
そりゃ寄っちゃうよね、とか、
集落に下りれば、
熊野古道伊勢路は、伊勢本街道と違って
いわゆる宿場跡みたいのが
地名にも残ってないけど
宿場として栄えた町はないんだろうか?
等々。


つくづく思ったのですが、
わたしにもっと、教養や知識があったら、
道中のさまざまな事柄を、さらに楽しむことが
できたでしょうに。
石畳の違いとか、道のつくり方とか、
土木の知識が欠片でもあれば、どんなに面白かったろう、と少し残念です…


教養や知識は、どんなに量があっても
かさばらないし、どこにでも持っていける。
生きてる限りどんどん豊かにしていける。
持つほどに自由でいられる。
品性と感性も一緒に磨いていくならば、
最高の遊び道具だな、と思います。
自分のためだけのものだから、
決して外に出すものではない。
(自分の美意識的には)


そこに体力と時間とお金があれば、
遊び方は無限だな、と。


3者は、それぞれを補い合う関係でしょうけれど、
じぶんのバランスで考えると、
お金の方は、とんでもない僥倖が舞い降りない限り(宝くじ当たるとか)
まあ、そんなに望めない(笑)し、
時間の方も、どんどん自由にはならなくなってくるだろうし、
時間ができる頃には、体力の不安が、
という気はしますが。
病気や故障がない限り、一番自分でどうにかなるのは体力だと思うので、
維持・向上にコレつとめよう、とますます決意を新たにしたことでした。


できなくなったことを数えて、
ウダウダ言ってるヒマはねぇ。
先に進むぞ、先に!!
(おま誰)


とりあえず当面の目標としては、
熊野本宮大社に至る、数か所の路、
・小辺路(高野山~本宮)
・中辺路(紀伊田辺~本宮)
今回行けなかった、熊野那智大社に至る
・大雲取越え、小雲取越え
(本宮~那智大社)
にチャレンジしたいな…


わたしにとっては、旅の記録を書くまでが旅。
写真をみながら振り返って、もう一度、道程を辿るのはとても楽しい時間でした。
でもそれも、読んで下さる方あってこそ。
長い旅記録に、毎回お付き合いいただき、
ホンマにホンマに!!
心より御礼申し上げます。


蛇足もいいところですが、
毎回のタイトルは全て歌のタイトルでした。
この回のタイトルは、
歌、ではないのですが、
速玉大社を見たときに、なぜか、
大河ドラマ「平清盛」のオープニングが
頭をぐるぐる巡って離れなかったのと、
書きたかったこととも合わせて、
コレしかない、と思ってつけました。
説明しちゃうと、粋じゃないんだけど。
(そういうとこやで?)


「平清盛」OP



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