毎年、熾烈な県民枠エントリーを勝ち抜いて、とても楽しみにしている、
奈良マラソン。
ですが、今年は、レースが近づくにつれて、
どんどんナーバスになっていました。
前日受付。
奈良駅のやや近くの格安
(そこは別にエエやろ…)駐車場に、
車を停めて歩いていく、会場までの道程が、
とても遠く感じました。
何でこんなに遠いの・・・
恥ずかしい話ですが、ごくごく些細なこと、
受付会場の入り口から、
やたら導線が長いことや、
Tシャツの引き渡し場所が、
そこから更に離れていることなど。
いちいちイラっときており、
早々に会場を後にして、どこにも寄らずに家に帰りました。
そういや昼ごはんも食べてなかったわね…
夕方、荷物の準備を終えました。
最後まで作れなかった、
ペースチャート以外は。
どのくらいで走れるのか、
全くわからない…
また、走れなくなるんじゃないかな。
特に不調の自覚なくスタートして、
2km目くらいでもう走れない、
と思った土山マラソンが、
やっぱり尾を引いていました。
しかし、情緒的に考えていても仕方ない。
練習のリザルトを、できるだけ他人の目で眺めました。
15kmを1:16'30"。
これより早くなったら絶対にアカン。
ハーフ、1:48'00"以内。
ここまでは多分いけるんじゃないか。
あとは全く読めない。
過去の自分はアテにならない。
25kmから試練の道になる、
奈良マラソンのコースです。
30kmを2:35'00"。…いけるの?
35kmを3:00'00"で。…えー。
そんなんホンマにいけるかー?
書き殴りですが 熟慮の結果です… |
今のフルの適正ペースは多分、5'20"ちょい切れくらいかと考えられるので、
だいぶチャレンジブル。
しかも、まだ練習不足で、坂だらけのコースにあって、30km以降、脚が残っているとは全く考えられません。
ならば、タイムを稼ぎ出す方法として、
・比較的下りが多い、25km手前の
天理大橋北詰までは、
つぶれないギリギリの
ハイペース気味で走る。
ただし必ず、体感と相談。
のどがやたら渇く・緩めの上りが
きついと感じる、は
明らかにオーバーペースになっているので
即、下方修正。
・抑えるのに苦労する、位のペースで適正。
・給水も補給も、ジャブジャブする。
ジェルは、フル最多の5個持ち。
エイドでバナナももらう。
これらを心に決めたのと、15、20、30、35kmの到達時間だけ頭に入れて、結局ペースチャートは作りませんでした。
とても楽観的なペースプランだと思ったし、
その通りにいかなかったとき心が折れない自信がなかったからです。
サブ4はしたい。
それだけは頑張ろう。
頼みの綱の、高級ユンケルを飲りつつ、
自分に誓いました。
翌朝。
格安駐車場に車を停めて
会場までの歩く道(法蓮寺町の筋)。
早朝にも関わらず、温かいお茶を
地元の方がふるまってくださっていて、
心が和みました。
集合場所にちょっと遅れて到着し、記念撮影。
早々に解散し仮装衣装を着ました。
忍者アイテムとして、頭巾(唐草)と
忍び刀(100均軽量)の用意もしてましたが、
袋も唐草で縫うたよ。 |
頭巾で頭が暑くなること、刀を背負って
走りにくくなることのリスクに躊躇し、
周りのひとに聞いてみました。
「無くても忍者に見える…?」
「見えるよー(笑)」
との言葉にすがり(笑)、なしで。
それがあのような結果を招くとは
(大げさ)。
なぜかBブロックとかになってしまい、
最後尾に入るつもりだったので、
閉鎖3分前までブロック入口横で、
アップジョグしてました。
あー寒い。(気温3℃くらい)
パラついてくる雨にビビりながら、
暖を取るため、できるだけ人の真ん中を探して不審にならない程度に近寄りながら待機。
人の放熱って暖かいよね。
あっと言う間に3分前。
かぶってたビニールは腰紐にくくりつけました。もし走れなくなったら、汗冷えによる
低体温でDNFを余儀なくされます。
頼むよ、ビニール!
スタートと同時に、花火というか狼煙…?
が上がり、ぼんやり見てたら、
列が動き始めました。
スタートロスは1'06"。
さあ、どんなに不安だらけでも、
仮装衣装でスタートゲートを越えたら、
アタシは女優!
笑顔で、行くよー!
…できるだけ。
(続きます。)